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耳鳴り体験談

 
 

長い耳鳴り隠蔽生活

 
 

耳鳴り その後、しばらくは耳鳴りの症状は無かったの

ですが、数ヶ月経過した後に、また例の「キーン」の耳鳴り

始まりました。

数十秒耐えたらまた同じように耳鳴りは遠くへ行ってしまいましたが、

僕の中では一応ちゃんと検査してもらったという形だけはあったので、

単なる精神的なものだと思うようにしました。

そしてその後、だんだんと同じような耳鳴り症状が出ることがだんだんと

多くなっていき、「キーン」と聞こえる頻度も多くなってきました。

大体、小さな「キーン」音であれば毎日聞こえているような感じ

になってきました。

ですが、僕の中では「これはもうしょうがない」と思いこむような

力が強く働いていて、特に誰に相談する気にもなりませんでした。

たぶん年齢的なこともあったのだと思いますが、だんだんと家族と

関わるのも面倒になってきて、気にするのも気にされるのも嫌、

という気分で、耳鳴りのことは誰にも言わず、隠蔽するように

なっていました。

時々頭がズキズキ痛むほどの大きな「キーン」音が聞こえることも

ありましたが、そんな時は耐えて音が通り過ぎていくのを待って、

これはもう「持病」のようなものだと思うようになっていき、

確かに耳鳴りは困るけど、治療するという発想自体は無くなって

いたと思います。

結局その後、20代半ばまで、つまりかれこれ10年程度、

耳鳴りは放置されて、ただ単に「大きいのが来たら我慢する」という

適当にやり過ごす存在になっていました。

家族に言ってもどうせわからないと思っていましたし、

友達に言うのもなんだか気が引けるというのもあって、

特に誰にも相談せずに一人で抱え込んでいるような状態でした。

今から思えば、この時期が一番辛かったと思います。

つづく・・・

 

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